2023.08.20 自毛植毛
AGA(Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」)の影響によって、薄毛の範囲がある程度、広範囲に広がってしまっている場合、AGA治療の服用薬や塗り薬などの投薬治療や育毛メソセラピー(注射で発毛・育毛に有効な成分を注入する)などの薄毛治療では効果がほとんど期待できないケースがあります。
そのような場合は「自毛植毛」という手術での植毛治療を視野に入れなければならない可能性があります。
自毛植毛の手術は自分自身の髪の毛を毛根ごと移植する治療法(男性ホルモンの影響を受けづらい後頭部や側頭部などの髪の毛(毛根)を、頭頂部などの薄くなった部位に移植)である為、拒絶反応が起こりにくいといったメリットがあります。
しかしながら、「自毛植毛の手術が必ず成功する」という絶対的な保証はありません。
当ページでは「自毛植毛」の治療に失敗してしまう事例ならびに失敗を防ぐ為の方法をご紹介しています。
現在、自毛植毛の手術を検討している方や、失敗の場合の後悔を懸念している方はご参考までにご覧下さい。
自毛植毛の植毛手術が失敗してしまうような主な事例をご紹介します。
自毛植毛の手術自体は成功していても、ご自身でイメージしていた様な仕上がりにならないケースもある為、のちのち後悔をする事無いように注意が必要です。
自毛植毛が失敗する多くの例が、植毛手術をした髪の毛の密度が低いというケースです。
植毛手術をたった1回だけの治療で終了させようとした場合に、この様な失敗に陥る可能性が高まります。
自毛植毛の手術は、後頭部や側頭部の髪の毛を毛穴(毛根)ごと採取する際に、切り取れる面積には限界があります。
その為、移植部位の密度を高めるためには、複数回に分けて植毛手術を行う事が重要だと言えます。
自毛植毛の手術が失敗するケースとしては、毛根が定着しないという事例も少なからず挙げられます。自毛植毛はご自身の髪の毛を毛穴ごと移植する手術法である為、拒絶反応を起こさずに定着する事がメリットです。
しかしながら、移植した髪の毛を100%の確率で頭皮に定着させるということは困難とされています。
少なくとも移植した髪の毛の1割は定着せず、抜け落ちてしまうのが実情です。
また、植毛手術は担当医の知識や技量によっても、結果が左右されることも多く、場合によっては1割以上の髪の毛が定着せずに抜け落ちてしまう可能性もあります。
傷跡が目立ってしまうことも、自毛植毛の失敗例としてよく挙げられます。
後頭部の頭皮を広範囲にわたって切除する場合、傷跡が残ってしまう可能性があります。
また、特殊なパンチを使ってドナーを採取する場合であっても、パンチの口径によっては毛穴を採取した後が目立つ場合があります。
自毛植毛の手術後、仕上がりが不自然になることも可能性として考えられます。
植毛を行う場合、後頭部や側頭部の髪の毛を毛穴ごと移植することが一般的です。
しかし、後頭部の髪の生え方と移植先の周囲にある髪の毛の生え方が違う場合、見た目的に不自然な印象を周囲に与える結果に繋がりかねません。
また、M字ハゲとO字ハゲの両方を同時に併発しているような場合には、生え際の薄毛は目立たなくなったものの、移植が難しい頭頂部は薄毛のままといった結果になる場合なども考えられます。
AGA(男性型脱毛症)を発症している状態で自毛植毛を検討されている方の中には、手術後のバランスが悪くなってしまう場合があります。
自毛植毛の際に後頭部の髪の毛を移植するのは、後頭部の髪の毛がAGAによる影響を受けにくいからです。
ただ、植毛した髪の毛はAGAの影響は受けづらいのですが、移植部位に元から生えている髪の毛はAGAの影響を受けるため、元からあった髪の毛が抜けてしまうと、髪の毛全体のバランスが悪くなるというリスクがあります。
自毛植毛手術に伴う副作用が出ているケースがあります。自毛植毛の副作用としては、次の様な例が挙げられます。
自毛植毛手術は麻酔を使います。麻酔を行った場合、手術をしてから1週間ほど顔全体が腫れるといった副作用のリスクを伴います。一般的には1週間程度で腫れが収まるのですが、事前に副作用のリスクを知っておかないと手術が失敗したと思ってしまう可能性があります。
自毛植毛は手術後、頭皮の痛みや痒みを感じる方もいらっしゃいます。術後、ドナーを採取した箇所に痛みを感じたり、頭痛が出たりする事が稀にあります。
また、手術をした箇所には傷跡ができるため、しばらく熟睡できない可能性もあります。
自毛植毛は薄毛を改善するのに確実で非常に効果的な治療法ですが、のちのち後悔するような失敗はもちろん避けたいところです。そこで、自毛植毛の失敗を防ぐための方法についてご紹介します。
植毛手術における疑問点や悩みについてカウンセリング時にしっかり質問しておく
自毛植毛の手術について、術後、後悔しないようにする為には、実際の手術を行う前に、疑問点や悩みについて医師や担当カウンセラーにしっかりと質問しておくようにしましょう。
疑問点や悩みを抱えたままでは、手術に対する不安が残り、手術後の仕上がりに満足出来なかったと感じてしまう可能性が高くなってしまいます。
自毛植毛の手術について事前にしっかりと情報収集する
自毛植毛の手術を行う場合、実際の治療より先にカウンセリングが行われます。どの様な仕上がりにしたいのか、事前に担当医や担当カウンセラーと納得いくまで相談する事が大切です。
しかし、カウンセリングを受ける前に、ある程度の自毛植毛の情報を患者様ご本人も収集・理解しておかなければ、医師やカウンセラーの話をしっかりと理解することができない可能性があります。
その為、インターネットや書籍などでしっかりと事前確認して、自毛植毛に関する知識を自分自身にもつけておくようにしましょう。
カウンセリングで理想の完成形を共有する
自毛植毛に失敗しない為には、手術の前のカウンセリングが重要となります。
カウンセリングの時点で理想の完成形を医師と共有する事で、満足できる仕上がりを得ることができます。
自毛植毛はその他の薄毛治療と比較した場合、費用が高額になる傾向にあります。
その為、自毛植毛を検討される方の中には、安さでクリニックを選ぶ方も少なくありません。
しかし、自毛植毛の仕上がりを理想的な状態にする為には、費用感だけではなくクオリティを重視する必要があります。
その為にはカウンセリング時に理想の完成形についてしっかり話し合っておきましょう。
AGAの治療薬を使用する
自毛植毛の手術における失敗例としてAGAが進行するに従い、髪の毛のバランスが悪くなることは前述でも挙げさせて頂きました。
毛根ごと移植された毛髪はAGAの影響を受けにくいのですが、従来から生えていた周囲の髪の毛はAGAの影響を受け易いからです。
その様な失敗を回避するため、AGAの治療薬を使うという方法がおすすめです。
AGAの治療薬には、「抜け毛を予防」したり、「発毛・育毛を促進する」という作用があります。
移植してきた部分の周囲にある髪の毛が抜け落ちてしまわないようにAGAの治療薬を併用する事で、自毛植毛における失敗を回避することが可能です。
術後のアフターケアはしっかりと丁寧に
自毛植毛を失敗に終わらせない為には、アフターケアを丁寧に行うことも求められます。
自毛植毛の手術は、ある程度の傷跡が残ってしまうことは避けられません。
傷跡は時間の経過と共に塞がっていきますが、かさぶたになっている部分が気になって無理に剥がしてしまうと移植した髪の毛も抜けてしまう可能性があります。
また、移植した髪の毛を定着させる為にはこれまで以上に生活習慣にも気をくばることが重要です。
その為、詳しいアフターケアの方法を教えてくれるクリニックを選ぶことも必要であると言えます。
自毛植毛の手術以外の手段も検討する
自毛植毛の失敗を避ける為には、はじめから自毛植毛の手術以外の薄毛治療を検討するという考え方もあります。
自分自身では植毛手術が必要だと思っていても、実際にカウンセリングを受けてみたら薄毛治療における投薬や注入での対策で抜け毛の症状が改善できるという場合もあります。
又、個々の髪質や生え方によっては自毛植毛の手術をおこなったとしても、イメージ通りの仕上がりを実現できない場合なども考えられないことではありません。
おもに男性におけるAGAの場合、自毛植毛の手術以外にも投薬治療や注入療法といった治療法があります。
自毛植毛だけではカバーしきれないほど広範囲な薄毛の症状の場合は、かつらなどを利用するという手段もあります。
ご自身の薄毛の範囲が広くなり過ぎてしまった場合に有効な治療法が、髪の毛を毛穴ごと移植する自毛植毛の手術です。自毛植毛は人工毛植毛のような拒絶反応がおこってしまう心配がありません。
また、ご自身の実際の毛髪である為、手術後、移植した毛穴からは何度でも髪の毛が生えてくるというメリットもあります。しかし、移植した髪の毛は絶対に全て定着するという訳ではありませんし、残念ながら失敗に終わるケースも聞きおよんでいます。
そのような事にもならない為にも、ご自身でも事前に自毛植毛に関する知識をしっかりと熟知し、医師やカウンセラーにしっかり相談することが大切です。
NDクリニックでは、自毛植毛の治療と平行して、AGA治療も行っております。
これらを組み合わせた治療をおこなうことで、患者様の理想の状態に近づけることが期待できます。
カウンセリングは無料で行っていますので、治療方法に関する疑問や、費用に関するお悩みなど、なんでもお気軽にご相談下さい。
毛髪再生治療・AGA治療薬・自毛植毛の大阪梅田NDクリニック
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